防災についての考え方を改める
何となく「うちの地域では災害は起きないだろう」「災害があっても、多分自分は大丈夫だろう」と思っている人いませんか?
ここ何年か日本でも色々な災害がありましたが、自分で体験した事がない人は何の根拠もないのに「自分は大丈夫だろう」と楽観的に考えがちです。
しかし、よーく考えてみて下さい。震災の被害に遭って亡くなった方、避難所生活で辛い思いをされた方の中で、こんな事態になると予測できていた人はいるのでしょうか?
突然やって来て、思いもよらない状況に追い込まれるのが災害です。
自分の身にふりかかる可能性だってあるんだと、しっかり認識して下さい。
少しでも辛い思いをしないで済むように用意を整えておくのが防災準備です。
マニュアルに惑わされない
水は何リットル、食料は何日分、テレビでもよく言われています。
しかし本当に避難しなければならない状態になった時、持ち出したい物は他にもたくさんあるはず。
用意するのは、あなたが必要だと思う分で十分です。
簡単な物から用意する
値段の高い物、手に入りにくい物から用意しようとしたら、なかなか準備が始められません。
家の中にあってすぐ用意できるものから始めましょう。
とりあえず入れ物は気にしない
例えば、公衆電話を使う時のために10円玉を用意するとします。
10円玉なんてたいてい財布に入っているものですから、誰でも準備できるはずですが「10円玉を入れておく小銭入れがない…」となると、とたんに面倒になってしまいます。
しかし大切なのは、小銭入れではなくて10円玉です。
封筒でも何でもいいからとりあえず入れておいて、小銭入れは後から用意すれば解決です。
自分のペースで用意する
災害がいつ来てもおかしくない現在では、思いついた時に一通り揃えるのが一番です。
しかしなかなか腰が上がらない人は、一度に揃えようと思うのはやめましょう。
一度に用意しようとすると、量も多いしお金もかかります。
夕飯の買い物のついでに缶詰を1つ買う、と言った方法で少しずつ増やしていけば、一回にかかる負担が軽減できて「そんなに難しい事じゃない」と思えるようになります。
とりあえず数は気にしない
バンドエイドを用意するとします。
しかし救急箱には在庫が少なく、非常用にできそうなのは数枚。わざわざ買いに行くのも面倒だし「そのうち買えばいいか」と思うかも知れません。
でも、例え数枚でもいいんです!とにかく用意する事が大切。
そうして多少なりとも物が揃ってくると「足りない物を増やしてもっと充実させたい」と思うようになってきます。
何か用意したら、少しだけ満足する。
何か物を用意したら「これがあればとりあえず○○(用意した物)だけは少し安心だ」とちょっぴり満足しましょう。
あれもこれも買わなければと思うと、かえって億劫になる可能性があります。
それよりは少しずつでも準備が進んでいる事はいい事だと思い、次につなげる方が効果的です。