少し前まで私も、防災に対する備えなど何ひとつしていない人の1人でした。 ここ数年テレビでも防災関連の情報を扱ったものが増えています。 私もそういった番組を見るたびに「用意しなくちゃなぁ」と思いはしましたが、 なかなか腰が上がりませんでした。 その理由の一つは「水は1人当たり1日3リットル、最低でも3日分は必要」と言った情報です。 確かに水は何より大切でしょうし、その数字も根拠があって役に立つ情報なのかも知れません。 しかし私がそれ聞いてまず思ったのは 「うちは2人家族だから…3日で18リットル?そんなに用意するの大変だよなぁ…」 と言った後ろ向きなものでした。 防災意識を高める番組を見て、逆にそれが億劫になってしまったのです。まさに本末転倒。 しかしある日ふと思ったのです。 「本当に水は1日3リットルも必要なのかな?」 本当の事を言えば必要なんでしょう。 しかし完璧な備えを目標とするからいつまでたっても始まらない訳で 「別に500mlでも、ないよりはマシなんじゃない?」と発想を変える事によって、 始めるきっかけを作る。それが一番大切なんだと気がつきました。 そして「ないよりマシ」の発想で気楽に始めてみたら、 不思議な事に準備はどんどん進んで行きました。 防災用品は、いざという時に使う物だから、高くてもいいものを買うべきだ、という意見もあります。 確かに使う段階になって役に立たなければ、何の意味もありません。 しかし「いい物を用意しなければならない」「必要な数だけ用意しなくてはならない」という考え方から「防災への備えはお金がかかって面倒だ」となってしまい、何の準備もないまま災害の日を迎えてしまうのが一番怖いと思うのです。 我が家の備えは、未だに完璧なものではありません。 しかし気楽に考えた事でかえって長続きし、現在では最初の頃とは比べ物にならない位の 防災用品が揃ってきました。 そしてある程度の防災用品が揃って来ると、不思議な事に今度は「ちょっと高いけど、いい物も備えておきたいな」と考え方が変わって来たのです。 このページで目指しているのは「完璧じゃないけどないよりマシ、 あまりお金をかけずに少しずつ進める」という防災準備です。 あなたも一緒に始めてみませんか? |